JITGS Weekly News

ウクライナ情勢とその危機の行方等

ウクライナ戦争は現在も激化しており、目下の動向の中で挙げられる特徴は以下のとおりである。
➀ロシア軍のウクライナ主要都市に対する全面侵攻に対し、ウクライナの軍、住民、政治指導者が激しい抵抗を示している。ロシア軍は前進しているが、予想より遅いペースである。「戦争の霧」は濃く、ロシア軍の圧倒的な軍事的優位にウクライナが勝利できるかどうかを評価するのは時期尚早である。
➁西側諸国によるウクライナへの武器輸送やロシアへの広範な制裁措置による支援が強化されている。(現在ウクライナに提供されている対戦車ミサイルは、ロシア機甲部隊の攻撃を封じる上で大いに役立つだろうとみられる)。金融制裁は厳しく、数週間以内にロシア国民がそれを実感する可能性がある。
➂ロシアは国際的に孤立している。中国のロシア支持も予想通り限定的であり、中国は安保理でのロシア非難の投票に棄権した。しかも、中国は対ロ金融制裁体制を破らないという初期兆候がある(中国の銀行はロシアの銀行や企業に対するLOC(金融機関の信用供与枠)等の発行を停止した。ただし、これらは初期兆候に過ぎず、今次危機の展開に応じて中国の行動を観察・評価する必要がある)・・・・・

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2022年3月1日

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