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ウクライナへの暴挙、ロシア侵攻の背景と中国の対応など

ロシア軍は27日、ウクライナの首都キエフ制圧に向けて4日目の軍事作戦を展開し、ウクライナ軍と戦闘を繰り広げ、暴挙とも言える「武力による侵略」を更に増幅させている。ロシア側が言う「軍事基地に限定した攻撃」とする爆撃は首都キエフ市街地にも及び、一般市民も巻き添えにしている。
この侵略行為の根底にあるものを紹介することによってロシアの素顔がどのようなものか、また、裏側で手を結ぶ中国との関係を再認識する一助にして頂きたい。

1. ウクライナ侵攻に見るロシアの狙い
(1)世界の秩序を脅かす危険をはらむ今次侵攻の最高責任者こそ、今やロシアに「君臨」している同国第4代大統領ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチンである。プーチンは1952年にレニングラード(現サンクトペテルブルク)に生まれた。首都モスクワに次ぐロシア第二の都市であるが、この地にはかつてロシアの歴史上、欠かすことの出来ない初代ロシア皇帝のピョートル1世が存在した。大帝は、ロシア貴族を作り、国に奉仕させ、ロシアで最もヨーロッパ的な街サンクトペテルブルクを築いた。更には、ヨーロッパとつながりを持ちつつ、ロシアをヨーロッパの軍事大国にした人物として有名である。今、プーチンは、皇帝になろうとしているかのような振る舞いを見せている・・・・・

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2022年2月28日

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