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ロシアのウクライナ侵攻がミャンマーに及ぼす影響の有無等

・アメリカを始めとする旧西側諸国は、ロシアのプーチン大統領を非難し、同国に厳しい経済制裁を科したが、旧東側の一部勢力は侵攻を擁護しており、ミャンマーも、その列に加わった。
・ロシア経済に打撃を与えるべく、採った国際的な金融情報通信ネットワークでの措置は、様々な形で今後、ミャンマーの軍事政権にも大きく影響することが想定される。

1.ミャンマーの対ロシア支援に関する現況
ミャンマー軍事政権は2月27日、あらためてロシアのウクライナ侵攻とプーチン大統領への支持を表明し、「侵攻の責任はウクライナとゼレンスキー大統領にある」と主張した。具体的には、軍事政権の報道官が、2日前に放送されたボイス・オブ・アメリカ(VOA)のインタビューの中で、ロシア軍の侵攻を擁護したものである。
ミャンマー軍は2021年2月の軍事クーデターでアウンサンスーチー氏と政府高官を拘束し、政権を奪取した。もともと、ミャンマー軍は旧西側の武器禁輸制裁を受けているため、同軍事政権は武器供与をロシアに頼っており、ロシアは兵器の補給に欠かせない取引先のひとつになっている・・・・・

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2022年3月2日

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