JITGS Weekly News

海外における危機管理「予兆把握」の限界、及び中国における直近の注目すべき事象等

1. 海外における危機管理「予兆把握」の限界 – スーダン内戦事例から

スーダン国軍(SAF)と準軍事組織「即応支援部隊(RSF) 間の4月15日以降の内戦激化は、「真空状態のガラス瓶が破裂したかのよう」に、首都ハルツーム中心部での市街戦から他地域にも拡大した。

今回の戦闘勃発は、在留邦人を含む多数の国際機関や70か国以上の外国人による国外避難を非常に困難にし、都市インフラ機能も停止、停電、水道水の遮断、食糧確保や排水も不能に陥る事態となり、まさに予期しない籠城生活を強いられる状況に至った。

このような緊迫した情勢の中で、国連や当該国は、職員や自国民の国外脱出を図るために、SAFとRSFに戦闘の一時停止措置を求め、その間、サウジアラビアが欧米諸国より先に避難民2,400人以上を紅海経由で海上避難させ、諸国も陸路で東部ポートスーダンに向かう退避ルートなどを使い、そこからジブチやエチオピアに自国民を避難させた・・・・・

 

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2023年5月1日

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