JITGS Weekly News

海外有事対応の厳しい現実-スーダン退避事例が示すもの、及び中国の海外拠点「秘密警察」の脅威等

1. 海外緊急事態・有事対応の厳しい現実 – スーダン退避事例が示すもの

北東アフリカにあるスーダン(総人口約4,750万人、人種、民族、部族:アラブ人、ヌビア人など200以上の部族が混在、宗教:イスラム教、キリスト教、土着信仰)で、イスラム教断食期(ラマダン)終了週の4月15日、首都ハルツームを含むスーダンの広い地域で突然、国軍(SAF)と準軍事組織「即応支援部隊(RSF)」との戦闘が発生した。

現地では、日本大使館員、JICA職員とその家族など邦人約60人が、国際空港近くの市街地中心部にある自宅で、両軍のミサイル砲撃や銃撃戦の中で籠城生活を強いられ、厳しい砂漠気候の下、停電や断水、食糧不足などに直面している。日本政府は、「緊急事態対応」の必要から自衛隊機を支援基地のあるジブチに派遣し、戦況と他国の自国民救出作戦を見極めながら「邦人退避救出の安全かつ即対応の機会」を調整している・・・・・

 

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2023年4月24日

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