情報戦が透けるクレムリンへのドローン攻撃、及び米議会襲撃の極右組織指導者らメンバー4人に有罪評決等
1.クレムリンへのドローン攻撃関連動向-情報戦の様相も
5月3日未明、ロシア大統領府は、「プーチン大統領の執務室があるモスクワのクレムリンにドローン攻撃が試みられた」と発表した。同大統領府によれば、ロシアの政治の中心であるクレムリンへの攻撃はドローン2機(3日午前2時27分と2時43分の2回の攻撃)で試みられ、クレムリンにあるプーチン大統領の執務室を標的にしたが、ロシア軍の電子制御システムなどにより制御不能にした。なお、ドローンはクレムリン内に落下したが、負傷者はいない。さらに、同大統領府は、9日の「対独戦勝記念日」を前にプーチン大統領を狙った「ウクライナのゼレンスキー政権によるテロ行為」だと主張、「報復を行なう権利がある」としているが、ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問はウクライナのドローン攻撃への関与を否定している。
今回の件を受けて、モスクワ市民からは「プーチン氏の明言だが、喧嘩を避けられない時は先に殴らなければならない」とする積極的意見や、「特別軍事作戦を全て終わらせるべき。今後、状況が悪化するばかりだから」とのウクライナ戦争終結願望など、両者それぞれの意見があり、この攻撃が実際に何であったかも含め、事実確認ができない状況から今後のロシア側の出方が焦点となっている・・・・・
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2023年5月8日