中間選挙直前の米国事情、及び新首相下の英国、せめぎ合う米国・サウジアラビア等
１． 中間選挙直前の米国事情
米国経済の見通しについて、米国メガバンクのうち、バンク・オブ・アメリカＣＥＯは楽観論を唱えているのに対し、ＪＰモルガン・チェースＣＥＯは悲観的に見ている。前者は、景気後退はわずかと考えている一方、後者は深刻な経済危機が不可避と見ている。米国は１１月８日（日本時間９日）の中間議会選挙を前にして、有権者の関心は再び経済とインフレに対する懸念に移っている。このため、共和党支持が勢いに乗り、中絶問題などの問題で民主党がより優勢であった２か月前に比べ、上下両院議会で主導権を握る見通しがはるかに高くなっている。仮に民主党が両院の主導権を失えば、バイデン大統領は残り２年間の任期中レームダック状態となり、米国経済の回復に向けた政策の実現がより多くの制約を受けることは確実である点に特に留意すべきである。以下米国専門筋は以下のように分析している・・・・・
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2022年11月7日