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トルコの国内事情、及びイスラエル・パレスチナの衝突脅威が及ぼす危険予兆など

1. トルコ国内の諸事情から見る今後の危険予兆

トルコ南部・シリア国境付近で発生した大地震から一カ月が経った。この災害は、マグニチュード7.8と、日本の「東日本大震災」以降、世界でも最悪の地震災害となった。さらに付言すれば、最近のトルコに関する情報は、リラの暴落、高インフレ、強権的な政治体制、欧米との摩擦等ネガティブなものばかりが目立つ。

エルドアン政権の裏面実態は別として、表面的な報道を紐解くと、10年前の同政権は高度経済成長を実現し、貧富の差の縮小に成功している。対外的にはEUとの加盟交渉を前進させ、イスラム教徒が多数を占める民主主義国のモデルとしても注目されていた。歴史的にも親日的なトルコは、内外政共に日本はもとより、国際政治にとっても地政学的にも重要な位置を占めており、その注目度は高いのが現実であるが、エルドアン政権に対する国民の声は厳しさを増している・・・・・

 

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2023年3月6日

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