ウクライナ戦争下のエネルギー市場と続発する米国の銃撃事件など
ロシアのウクライナ侵略は、その全体像において市街地爆撃や領土の略奪行為という蛮行が浮き彫りにされているが、ロシアに対する経済制裁の影響が与える世界経済への影響も大きな問題として注目される。
その状況について、中東のエネルギー専門筋は以下のとおり分析した。
１．ＥＵの対ロシア石油禁輸措置とその余波
欧州連合（ＥＵ）は６月２日、ロシアに対する石油禁輸を承認した。これは、ここ２週間のエネルギー市場において注目すべき動向の一つである。この禁輸措置は、ロシアがヨーロッパに輸出する石油の３分の２以上をカバーするものであり、開戦以来最も厳しい対ロ制裁であることは間違いなく、ＥＵ指導部にとっても大きな成果である。
目標は、年末までにロシアのヨーロッパ向け石油を９０％断つことである。この禁輸合意は、ドルジバ・パイプラインを通じてハンガリー、チェコ、スロバキアに供給されるロシアの石油をボイコットの対象から外すことを前提に成立した・・・・・
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2022年6月6日