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中東エネルギー市場と米国における銃撃事件の関連状況

ロシアによるウクライナへの侵略が始まって4カ月弱。日本を始め、欧米などはロシアに対して金融やエネルギーなど様々な経済制裁を科している。当事者それぞれに痛みを伴う制裁は、果たしてロシアの戦意を挫くことはできるのか若干の不安もよぎる。特に、エネルギー分野での制裁行為に各国で若干の温度差が見られる中、中東のエネルギー専門筋は、当該市場における注目すべき点について以下のように分析した。

1.イラン核協議とイラン産石油・ガスの行方等
(1) イラン核協議とその影響
米国とイランの核協議は、イランが米国に対し、イラン革命防衛隊(IRGC)を外国テロ組織リストから除外するよう要求している一方、米国がこれを受け入れていないため、頓挫したままになっている。
こうした状況においては、核合意への復帰はほぼ絶望的と思われるため、イラン産石油が直ちに世界市場に流入することはないだろうと推測される。また、イランの核開発推進と米国・イスラエルの対抗措置により、湾岸諸国の緊張が高まれば、石油の輸送に影響が出る可能性があることにも注意が必要である・・・・・

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2022年6月13日

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