イラン「革命防衛隊」の直接軍事行動への関与と、米英における過激派組織の「テロ組織」指定の意味するものなど
1. 直接軍事行動に関与し始めたイラン精鋭部隊「革命防衛隊(IRGC)」
イランの武力精鋭部隊である「革命防衛隊」は、中東地域でパレスチナのハマス、イスラム聖戦、レバノンのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラ、イエメンのシーア派武装反政府組織フーシ派や、イラク、シリアの武装民兵組織など様々な集団で構成される「抵抗の枢軸」と呼ばれるグループに対して資金、武器補給、軍事訓練を行なうなど、イスラエル、米国だけでなく、アラブ諸国にとっても「親イラン勢力」として警戒され続けて来た。
昨年10月7日のパレスチナ・ガザ地区からイスラエルに対する大規模攻撃を行なったハマスやイスラム聖戦によるガザ地下トンネル内での兵器製造の部品・材料調達、技術指導などがイランによって行なわれてきたことも明らかになっている。このような中で、イラン精鋭部隊「革命防衛隊」が、イラク北部クルド自治区領内にあるイスラエル関連施設やシリア領内にある反イラン拠点に対するミサイル攻撃を直接行なった。
そして、1月16日には、イランによるパキスタン領攻撃という新たな動きがあった・・・・・
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2024年1月22日
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