イスラエルの新型コロナウイルス「オミクロン株」に係る評価と対応等
新型コロナウイルス「オミクロン株」に関しては、際立った特徴が2つある。第1に、デルタ株をはるかに上回る感染ペースと感染数であり、第2に、感染者数が多いにもかかわらず、これまでのところ入院患者数や重症患者数の大幅な増加にはつながっていない傾向が世界的に見られる点である。
この点については、南アフリカと英国のデータが有力な参考になるが、状況は、なお流動的であり、リスクは高止まりのままとなっている。感染者数が多く見られるのは、第1にワクチンを接種していない子供たちであるが、深刻な症状は見られない。ただし、2回目あるいは3回目のワクチン接種日から時間が経過し、免疫抗体が減少した高齢者がオミクロン株に大勢感染し始める状況になると、重症化した入院患者が急速に増加するおそれがある。
オミクロン株の臨床的な特徴として現時点でほぼ確定しているのが、上部呼吸器系のみを攻撃するという点であり、これが重症化しない主な理由となっている・・・・・
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2022年1月5日