2014年版 世界テロリズム指数
英国などを拠点とする研究機関「経済平和研究所(Institute for Economics and Peace:IEP)」が、2014年版の「世界テロリズム指数(Global Terrorism Index)」を公表した。
報告書よると2013年において、世界中では約1万件(前年比44%増加)のテロ事件が発生し、約1万8,000人(前年比61%増加)が犠牲になったとされる。テロ事件数と犠牲者の大幅な増加の背景には、アルカイダ系組織やナイジェリアの「ボコ・ハラム」、アフガニスタンとパキスタンの「タリバン」によるテロ事件もさることながら、特にシリア内戦と「イスラム国(IS)」の勢力拡大による影響が大きいとされる。また、テロ事件の件数が多い上位5ヶ国(イラク、シリア、アフガニスタン、パキスタン、ナイジェリア)だけで、1万4,722人の犠牲者を出し、特にイラクでの犠牲者数は6,362人と最も多い。そしてその上位5ヶ国の次には、インド、ソマリア、フィリピン、イエメン、タイが続いているが、50人以上が死亡するテロは計24カ国で発生した。2014年のテロ情勢も2013年同様に深刻な数字になる可能性が高いとみられており・・・・・・・・・・
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2014年11月25日