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7正面の戦線を抱えるイスラエルはどこに向かうのか、欧州における議会選挙結果で極右勢力の伸長が 懸念、「米大統領選」当日のテロ計画の疑いでアフガニスタン国籍の男を逮捕など

1.7正面の戦線を抱えるイスラエルはどこに向かうのか

イスラエルは現在、パレスチナ自治区ガザ地区での親イラン・イスラム組織ハマスに対する空爆を継続し、人質の解放とハマスの実効支配を除去する作戦を継続しており、同時に、イスラエル北部の安全保障が脅かされているとして、南部レバノンやレバノン政治を支配してきた親イラン・イスラム教シーア派組織ヒズボラに対する全面攻撃を進め、一部部隊は南部レバノンを占領、国境を接するシリアやイラク国内のヒズボラ拠点に対する攻撃も強めている。

また、パレスチナ自治政府が暫定統治するヨルダン川西岸地区のハマス親派組織に対する攻撃や指導者殺害などの作戦も展開、さらにイエメンの親イラン・武装勢力フーシ派に対しても攻撃を強めている(米軍も紅海海上シーレーンの安全確保のため、フーシ派拠点攻撃に参戦中)。

人口わずか950万人弱の小国イスラエルが、戦線を拡大、そして中東の大国イランに対する本格的な報復攻撃を挑もうとしている。何をどのようにしようとしているのかが見えないが、「イランに対する我々の攻撃は致命的かつ正確であり、何よりも驚くべきものになる」とのイスラエル国防相の発言などから、中東情勢が一挙に緊迫化したことは否定できない・・・・・

 

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2024年10月15日

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