2026年の主要な国際情勢の包括的戦略に向けた展望、オーストラリア・シドニーでのテロ事件が示唆するISの再浸透活動、インド・バングラデシュ両国間で燻り出した潜在的な地域紛争問題及びロシア・モスクワで相次ぐ爆弾テロ事件
1. 2026年の主要な国際情勢の包括的戦略に向けた展望
2026年の主要な国際情勢の包括的戦略に向けた予測を現状に基づいて展望すると、リスクの視点からではあるが、同時にポジティブな要素の傾向の可能性も包含している。
先ず、次年におけるより直接的なリスクをどこに、どの地域に特定するかであるが、中期的には中国・米国・日本・韓国・台湾の国々を中心とした北東アジアのリスクが最も尖鋭化する可能性があるものの、2026年だけの短期的視野に限れば、対立が激化しつつある欧州・ウクライナ・ロシアの領域、並行して、イスラエルとイラン両国間で武力報復による第二ラウンドの戦争が発生するリスクを中東地域で孕むと考えられる。
同時に、2026年11月に行われる米国の中間選挙を前に、共和・民主両党支持派による対立の激化が予見される。民主党にとって、上院または下院のいずれかで多数派を掌握できるかどうかが、トランプ政権が今後も権力中枢すべてを掌握しようする苛烈な動きに対抗できるかどうかの鍵を決定付けることになる・・・・・
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2025年12月29日








