過激派組織「イスラム国(IS)」系テロ組織が関与した直近の注目テロ事件、 世界的に右傾化が懸念される極右勢力の台頭、中国と接近するハンガリー首相の思惑
1. IS系テロ組織が関与した直近の注目テロ事件等
3月22日夜に発生したロシア・モスクワ郊外のコンサートホールにおける大規模テロ事件に見られるように、世界各地でIS及び関連組織によるテロ事件が多発傾向にある。
注目すべき点として、ロシアにおけるISの危険な現状が挙げられる。ロシアでは、中央アジアから受け入れている多数の移民労働者が、就職等の差別や低賃金労働による不満を背景にIS等の過激思想の影響を受けているとされ、ロシア国内で摘発されたテロ計画においても、中央アジア出身の移民労働者が関与する事案が多数に上っている他、ロシアからシリアやイラクへ渡航した中央アジア出身者が、IS組織から勧誘される機会も多いとされる。
ロシアでは、先月の大統領選挙で、プーチン大統領が5期目となる2030年までの長期政権を勝ち取ったばかりであり、同国を敵対視するIS組織にとって、先のコンサートホール襲撃テロは、組織の存在を誇示する上でも大きな成果と言える・・・・・
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2024年4月1日