米国内における直近の重要注目事案と、「中国のスパイ活動の脅威」の実情
1. 「TikTok」が米国の法改正に及ぼした影響力等
中国の短編動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」を巡っては米国の議員らが、以前からそのセキュリティとプライバシーに関する懸念を高めてきた。
米国議会は、中国政府がこのアプリの親会社「字節跳動(バイトダンス)」に対し、「自国民へのスパイの強要や、世論形成に係る命令の可能性」を危惧し、この4月、バイトダンスに対し、アプリの売却を迫る法案を成立させた。TikTokとバイトダンスは、この法案を巡り、現在、法廷闘争の最中である。
上記禁止法案は、米国にとって、国家安全保障上の懸念を取り払う意味から、最も実質的な有効手段と言え、引いては、1億7,000万人に上るとされる米国内ユーザーを保護するものともいえる。
TikTokと中国政府との関係についてはこれまでも強い不信感があり、米国議員による小グループが、中国との繋がりを解明するため、数週間以内に「TikTokから回答を得るための法律」を起草することを決定した・・・・・
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2024年6月24日