米国・イスラエル首脳会談の結果が公表されぬまま終了、イエメンの親イラン武装組織フーシ派が紅海上での商船攻撃再開及び世界を震撼させた国際テロ事件の裁判の動向
1. 米国・イスラエル首脳会談の結果が公表されぬまま終了
イスラエルのネタニヤフ首相が7月7日からワシントンを訪問し、2日間にわたってトランプ米大統領はじめ政権幹部と相次いで協議を行なったが、その結果については、個別の記者会見も行われないまま終了した。今回、ホワイトハウスでトランプ米大統領とどのようなやり取りが行われるかが注目され、両首脳が中東情勢の安定化に向けた具体的な方策を見出せるのかの期待が寄せられていたが、その実態は、より厳しい現実を公表できないものであったことがうかがわれる。
その最たる案件が、イスラエルとアメリカによる対イラン攻撃の正確な評価を巡って意見が分かれていることである。アメリカ国防総省(DOD)は、イランの核開発計画が1~2年後退したと公式に発表しているが、トランプ米大統領は(自国の情報機関の分析評価を無視して)イランの核開発計画は完全に破壊されたと主張しており、何が事実なのか不明瞭となっている・・・・・
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2025年7月14日
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