米国・アラスカ州での米ロ首脳会談の初期的評価とEU-米国通商協定合意の本質的評価、及びイランの核開発問題の最新情勢
1. 米国・アラスカ州での米ロ首脳会談の初期的評価
米国のトランプ大統領とロシアのプーチン大統領による首脳会談が8月15日、米国・アラスカ州アンカレッジの米軍エルメンドルフ・リチャードソン統合基地で行なわれた。米ロ首脳会談の実現は4年振りであり、ロシアによるウクライナ侵攻後、初めて実現した。当初、1対1の会談が予定されていたが、2月にサウジアラビアで行われた和平協議に参加したアメリカ側のマルコ・ルビオ国務長官とスティーヴ・ウィトコフ特使、ロシア側のセルゲイ・ラヴロフ外相とユーリ・ウシャコフ大統領補佐官(外交担当)が加わり、3対3による形式に変更された。
ただ、トランプ大統領とプーチン大統領の首脳会談は、現代の国際関係史上いかなるカテゴリーにおいても前例のないものであり、3時間に及んだ会談では、現時点で明らかになっている限り、戦争終結に向けた突破口は開けず、ウクライナとの停戦合意にも至らないままであった。
両首脳は、会談が「成功」であったとし、「大きな進展」があったと主張、その結果を踏まえて、トランプ大統領が、ウクライナのゼレンスキー大統領や主要な欧州首脳らと電話会談を行なうと共に、8月18日には米ワシントンでトランプ大統領とゼレンスキー大統領、及び欧州首脳との重要会合が予定されている・・・・・
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2025年8月18日