忘れてはならない「9.11米国同時多発テロ事件」及び、中・ロ首脳会談の注目点等 ~国際テロの脅威は今後も存続、長期的視点に立った対策の継続が必要~
“史上最悪”のテロ事件として史実に残る2001年9月11日の「アメリカ同時多発テロ」から21年が経つ。航空機が「世界貿易センタービル」に激突する瞬間や、ビルが白煙を巻き上げながら崩れ落ちていく映像がリアルタイムで放送され、その惨劇は世界中を震撼させた。その時に誕生した若者が、既に成人を迎えている世代であり、当然、事件の記憶もない。日本人24人を含む2,977人の命が奪われたこの事件について、公安調査庁発行「国際テロリズム要覧2022版」は、当該テロ事件と、その後の関連主要テロ組織の実態等について、以下のようにまとめている。
・同テロ事件以降、世界各地でテロ対策が強化された結果、「アルカイダ」や、過激派組織「イスラム国(IS)」は、最高指導者ら幹部や戦闘員が多数死亡するなど大きな打撃を受けた。しかし、両組織は消滅を免れ、2021年中も活動を継続した。
・世界各地のテロ情勢を見ると、アフガニスタンでは、昨年8月、「アルカイダ」等と関係を有するとされる「タリバン」が実権を掌握したことにより、同国が再びテロの温床となる可能性が指摘された。また、同国で活動するIS関連組織「ホラサン州」は、「タリバン」やシーア派民間人を標的とした攻撃やテロを繰り返し実行するなど、不安定な治安情勢が継続した・・・・・
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2022年9月19日