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前例のない日米「関税協定」の含意(がんい)とは何か、米国・ニューヨーク中心部マンハッタンの銃撃事件の衝撃と銃社会への注意喚起、及び中国・蘇州で邦人母子襲撃事件が再び発生

1. 前例のない日米「関税協定」の含意(がんい)とは何か

2025年7月31日、日米両国は、関税引き下げと日本による前例のない対米投資を結びつけた、極めてハイ・リスクの通商合意に到達した。

当該合意に基づき、米国は日本製品に対する関税を脅威水準の25~27.5%から15%に引き下げ、事実上エスカレーションの回避に成功した。

ただ、これと引き換えに、日本は総額5,500億ドル(日本のGDPの約14%に相当)に及ぶ投資及び融資パッケージを米国産業向けに提供することを約束した。この巨額パッケージは、米国のエネルギー、半導体、重要鉱物、医薬品、造船といった基幹産業の再建及び拡大を目的に、新設される日米共同投資ビークルを通じて投下される予定である。

そして、米政府当局者によれば、日本の政府系機関(国際協力銀行(JBIC)及び日本貿易保険(NEXI))が、対象分野における主要プロジェクトに対して出資・信用保証・金融支援を実施する。

その概要については、公表されている通りであるが、その短・中・長期に向けたインプリケーションについては、“不確実性”を残したものである・・・・・

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2025年8月4日

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