今後の中東情勢の行方、米国・イスラエル首脳会談で何が決まるのか、ハンガリーで「プライド」パレード禁止措置に反発の動き、及び中東地域緊張後の紛争空白地域で過激派組織の新たな動き
1. 今後の中東情勢の行方、米国・イスラエル首脳会談で何が決まるのか
イスラエルによるイラン国内での諜報作戦、核・ミサイル製造施設等に対する空爆、制空権の確保、そして米軍によるイランの主要核関連施設に対する攻撃作戦が続き、中東地域情勢を一気に緊迫化させた今回の戦争終結後のこれからがどのような展開に進むのかが注目される。
当初、イスラエル・米国の軍事作戦に対して、イランがどのような報復作戦を展開するのか、対イスラエルだけでなく、アラブ湾岸諸国(GCC)にある米軍基地にどの程度の反撃があるのかが注目され、GCC諸国からホルムズ海峡を経由する原油・ガスの供給サプライチェーンのエネルギー安全保障問題にも世界の耳目が集中する事態に至ったが、実際には、イラン側からミサイルを発射する前に米国に事前通告が行なわれ、6月23日に限定的なミサイル攻撃がカタールのアルウディド米空軍基地に行われただけで、翌24日にはトランプ米政権主導のイスラエル・イラン両国間の停戦が実現するなど、イラン側の紛争がさらに拡大することを避けるための計算された攻撃だったとの見方がある・・・・・
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2025年7月7日
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