中東を歴訪したバイデン米大統領の戦略と混乱するスリランカの注目点
イスラエル、パレスチナ自治政府訪問など7月13日からの中東訪問を開始したバイデン米国大統領は15日、サウジアラビアに入り、ムハンマド皇太子との首脳会談を行ない、16日には湾岸協力会議(GCC)首脳会合に出席した後、同国マッカ州ジッダを後にし、大統領就任後初めてとなった4日間の中東歴訪を終えた。
バイデン米大統領の最優先課題は、米国内のガソリン価格上昇などインフレ抑制であり、さらには同国訪問の戦略的な狙いが、サウジアラビアと中国との関係深化に“楔(くさび)”を打ち込むことでもある。
同大統領の口からは「実りある訪問だった」との言葉が発せられたものの、この結果が出るのは時間がかかるとみられ、米国政権の思惑が奏功する見通しは、決して明るいとは言えないとする見方の方が大きい。
バイデン米大統領は上記を訪問中の16日、サウジアラビア西部ジッダで「湾岸協力会議(GCC)」6か国にエジプト、ヨルダン、イラクの3か国を加えた首脳会合に出席し、中東への米国の全面的な関与を維持すると約束し、「中国やロシア、イランが入り込む余地を残したまま(中東から)立ち去ることはない」「アメリカは今後も中東に積極的に関与するパートナーであり続ける」と強調した・・・・・
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2022年7月19日