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中国による外務省へのサイバー攻撃とパキスタンの下院総選挙に絡むテロ事件、 米国首都ワシントンにおける凶悪事件の増加

1. 外務省のシステムに中国がサイバー攻撃、公電含む大規模な情報漏洩か

政府関係筋によると、外交上の機密情報を含む公電をやりとりする外務省のシステムが中国のサイバー攻撃を受け、公文書の中でも、特に秘匿が求められる公電(本省と在外公館との交信)のシステムが破られるという、異例な大規模情報漏洩事件が起きていたことが判明し、その実態、被害の解明が求められている。

中国からのサイバー攻撃に関する危険性は、以前から幾度も指摘されてきたところであるが、上記外務省への攻撃に関して米政府は2020年に日本政府に警告して対応を求め、日本側は主要な政府機関のシステムを点検し、対策の強化を急いできた。関係者によると、米政府は当時、漏洩した情報の具体的な中身や、攻撃をどのように把握したのかは明らかにしなかったが、「日本の在外公館のネットワークが中国に見られている」と日本側に伝え、北京の日本大使館と外務省本省間などで交わされた「公電」が中国当局に幅広く読み取られていることを示唆していたが、今次、日本のサイバー防衛の安全性の問題点が改めて浮き彫りになった・・・・・

 

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2024年2月13日

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