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中国で続く「社会不満」による無差別襲撃事件、「反ユダヤ主義」の拡大阻止に神経とがらせる欧州各国政府の実情、及びブラジル最高裁判所での自爆事件等

1. 中国で続く「社会不満」による無差別襲撃事件

中国広東省珠海市のスポーツ施設「香洲区体育中心」の敷地内で、11月11日夜、「樊(ファン)」という名の男(62)が、元妻との離婚調停を巡る財産分与への不満から、自分が運転する車で施設利用客らに突っ込み、35人が死亡、43人が負傷するという中国における公共の場での暴力行為としてはこの数十年間で最悪の事件を引き起こし、その当初の様子がSNSで瞬く間に全土に拡散した。

中国ではこのところ、「公の場での無差別襲撃事件」が頻発しており、今年に入ってからだけでも、2月に山東省で刃物と銃による無差別殺傷事件があり(21人殺害)、10月には北京市内の有名小学校の校門前で刃物による襲撃事件があり(子供3人を含む5人負傷)、9月末には上海市のウォルマートで刃物による襲撃事件(3人死亡、15人負傷)が発生している。

邦人の被害事件についても、4月3日に蘇州市で日本人駐在員の男性が面識のない男に切りつけられて首を負傷した事件、6月24日に江蘇省蘇州で日本人学校のスクールバスが刃物を持った中国人の男に襲われ、迎えに来ていた日本人の母親と一緒にいた子供が負傷、バスの案内係の中国人女性が死亡した事件が立て続けに起こったことは、記憶に新しい・・・・・

 

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2024年11月18日

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