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世界を震撼させた「米国同時多発テロ」事件から22年―何が変わったのか 中国の「反スパイ法」の危険性の実例及び、米国の極右「プラウド・ボーイズ」のリーダーに禁錮刑

1. 全てが未だに終わっていない「米国同時多発テロ」事件への追悼

いったい何が「史上最悪の同時多発テロ」を惹起させたのか。日本人24人を含む2,977人が犠牲になった上記テロ(9.11事件)から先週11日で22年が経った。国際テロ組織にハイジャックされ、機体が激突した「世界貿易センタービル」跡地では、22年後の当日、死者の約4割にあたる1,100名が身元不明のままで「追悼式典」が執り行なわれた。犠牲者の身元確認はもとより、当該事件の全ての解明が「未だに終わっていない」のである。

「米国同時多発テロ」から20年目の一昨年(2021年)9月11日の当日、米連邦捜査局(FBI)は、同攻撃のうちの2件と、当時米国にいたサウジアラビア人の関連を調べた資料の一部を開示した。

バイデン米大統領は犠牲者の遺族らから資料を開示するよう求められていたこともあってか、ジョージ・W・ブッシュ、バラク・オバマ、ドナルド・トランプの歴代米大統領が、安全保障上の懸念を理由に、資料の機密指定解除を拒んできた捜査資料の検証を命じ、今後半年間で、可能なものは開示するよう当局に指示した。開示されたFBI資料は部分的にマスキングされて判読できないようになっていることと併せて、今後数回にわたって資料がさらに開示されると見込まれてきたが、これも未開示のままである・・・・・

 

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2023年9月19日

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