プーチン政権の対ウクライナ戦略の時代錯誤と更なる驚異の連鎖
ロシアのウクライナ侵略開始以来7か月余、プーチン政権による、ウクライナへの予備役の部分的動員や、核戦力の使用も辞さない構えでの欧米への威嚇、更にはウクライナ東部や南部で支配する地域の一方的な併合を狙う、親ロシア派勢力による「住民投票」とされる行動等、このところのプーチン大統領の時代錯誤による過剰行動の意味するものは何なのか。
そして、その余波が及ぼすロシア周辺国、更にはロシアと親密な関係国間で起きている事案が、国際社会へ及ぼす脅威の連鎖等について、中東セキュリティ専門筋が分析した。
1.ウクライナ戦争におけるロシア側の戦略等
(1)具体的事例とその影響
プーチン大統領は、「前代未聞の賭け」に出ているようだが、以下の事例が、それぞれに表れている。
①核兵器による威嚇。
②ウクライナ東部および南部地域、すなわち、ケルソン、ドネツク、ルハンスク、ザポリージャにおける「偽の住民投票」と、これら地域のロシアへの併合宣言。これは、これら地域が核を含むあらゆる手段で守るに値するロシア領土であることを暗に示すものである・・・・・
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2022年10月3日
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