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ブラジルの議会襲撃の背景と、中国「スパイ罪」の対象拡大に見る危険度など

1. ブラジルで大統領選挙否定派が行なった議会襲撃の背景

ブラジルの首都ブラジリアで8日午後、極右ジャイル・ボルソナロ前大統領の支持者4,000人が、大統領府や議会や最高裁判所などを襲撃し、内部を破壊した。

1月1日に就任したばかりのルラ大統領は、事件直後に「連邦介入令」を出し、翌9日、ブラジルの治安部隊が、首都ブラジリアの軍司令部前に構えていた支持者らの拠点を制圧し、約1,500人の身柄を拘束した。この事件は、2021年1月6日、米国ワシントンの連邦議会議事堂で起きた襲撃事件と酷似するが、その類似性において注目すべきは、トランプ前大統領の元戦略官「スティーヴ・バノン」氏という人物である。バノン氏が2020年米大統領選の結果を認めず、「不正」だと主張し続けたのと同じ手法や論法を、ブラジルの大統領選にも適用したとする分析があるが、このような事案が今後も世界的に繰り返される危険性が懸念される ・・・・・

 

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2023年1月16日

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