フランスの暴動を巡る背景と危険性、米国の銃乱射事件とその背景等
1. フランスにおける反差別デモが暴徒化
6月27日にフランス・パリ郊外ナンテール市で、北アフリカのアルジェリア系とモロッコ系の両親をもつ17歳の少年が、いくつかの交通違反によって警察官に止められた後、自動車の運転席で警察官に射殺された事件を発端に、若年層の移民系を中心とする暴動がフランス全土に広がり、放火や略奪などで先週末までに約4,000人が逮捕(うち1,200人以上は未成年者)された。
この背景には、移民系が日頃から抱く社会からの疎外感や経済格差への不満がある。暴動は沈静化しつつあるとは言うものの、人種差別を巡るこの国の分断が改めて浮き彫りになり、社会不安が広がっている・・・・・
※このWeekly Reportは会員様専用(ご契約者様)に配信しております。
2023年7月10日