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トランプ米政権の動きに鳴りを潜めるイランの核開発とその影の動き、及び パキスタンで相次ぐ自爆テロ事件と、ドイツで群衆に車が突っ込む事件発生

1. トランプ米政権の動きに鳴りを潜めるイランの核開発とその影の動き

トランプ米大統領が相次いで打ち出す大統領令に、世界はまさに「メガネゴシエーション(メガ交渉)戦略」が実を結ぶのか、それとも単に米国政権が繰り出す諸政策が地域の不安定を引き起こして、軍事的対立や世界的な紛争、テロリスクを高めるのかのいずれの事態が生じるのか、現時点ではその先が見えないのが実状である。

そのような中で、昨年イスラエルとの直接的な軍事的対立を引き起こし、中東世界で存在感を誇示してきたイランが、トランプ米政権の外交政策の中で今後どのように位置付けられてくるのかは、原油・ガス輸入に90%以上を依存する日本にとっても“エネルギー安全保障上”極めて重要である。

先ず、イランの核開発計画問題については、イランが米政権の提案に基づく交渉再開を拒否していることから先が見えないままである。国際原子力機関(IAEA)は2月26日に公表した報告書で、イランが昨年12月以降、「濃縮度60%の高濃縮ウランの貯蔵量を50%増やし、未申告の施設でのウラン痕跡を巡る問題で進展がない」との認識を示した・・・・・

 

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2025年3月10日

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