トランプ米大統領一行の中東・湾岸諸国歴訪の中でのウクライナ停戦交渉、英国が新移民政策発表、及びトルコの非合法武装組織、クルド労働者党(PKK)が武装闘争の終結と組織の解散を発表等
1. トランプ米大統領一行の中東・湾岸諸国歴訪の中でのウクライナ停戦交渉
トランプ米大統領一行が5月13~16日に湾岸協力会議(GCC)参加国を歴訪中、ウクライナのゼレンスキー大統領は15日にトルコの首都アンカラを訪問し、エルドアン大統領とウクライナ・ロシア停戦交渉に向けた協議を行ない、ロシアのプーチン大統領との直接交渉のために待機したが、それは実現しなかった。
他方、ロシアのメジンスキー大統領補佐官をトップとするロシア代表団と、ウクライナのウメロフ国防相率いるウクライナ代表団は16日、トルコのイスタンブールでトルコ外相同席のもと、ロシアによるウクライナ侵攻から間もない2022年春以来3年ぶりとなる直接協議に臨み、ウクライナが目標に据え、米欧も後押しする「30日間の停戦」を巡り議論されたが、ロシア側は「紛争の根本原因の除去」が必要と主張し、停戦に応じることを一貫して拒否した。約90分に及んだ協議では、双方が約1,000人の捕虜交換を行うことだけが合意され、ウクライナ側は首脳会談の実施を要請、ロシア側は「結果に満足しており、協議を継続する用意がある」と述べた。停戦交渉を仲介してきた米国のルビオ国務長官とケロッグ・ウクライナ担当特使らもイスタンブール入りしていたが、ロシア代表団が協議には同席しないよう通告したという・・・・・
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2025年5月19日
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