タイのクーデターから1年
タイでは去年、当時のインラック政権に対する大規模なデモをきっかけに政治対立が深まり、事態打開の ためとして軍部がクーデターを起こし、国の実権を掌握してから、５月２２日で１年が経った。昨年５月のクーデター直後から、軍政はタクシン派幹部らを相次いで拘束、戒厳令は今年４月に解除されたが、代わりに軍政の治安権限を強化する布告を出し、引き続き５人以上の集会を禁止するなど、政権に批判的な動きに厳しい姿勢を取っている。また、軍政が設置した暫定議会は、タクシン氏の妹のインラック前首相を弾劾し、被選挙権を５年間剥奪。さらに刑事罰に問う裁判も進んでいる。この裁判では、インラック前政権時代に実施された『コメ担保融資制度』をめぐり、インラック前首相の職務怠慢の罪が問われており、今月１９日に初公判が最高裁で開かれた。インラック前首相は罪状認否で、「私に対する全ての疑惑を否定する」と述べ・・・・・・
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2015年5月25日