ゼレンスキー・ウクライナ大統領の「G7広島サミット」への対面出席、及び中国当局による 米系コンサルティング会社捜索の矛盾と波紋
1. ゼレンスキー・ウクライナ大統領の「G7広島サミット」への対面出席
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は5月20日、フランス政府専用機で広島空港に到着し、開催中の「G7広島サミット」に招待国の一つとして出席した。同大統領は、ロシアによる激しい侵略攻撃が続く戦時下の中、5月13日から3日間の日程でイタリア、ドイツ、フランス、イギリスを相次いで歴訪し、首脳会談を行なうなど新たな軍事支援等を取り付ける交渉を続けてきた。そして、19日、サウジアラビア西部の都市ジェッダで開催されていた「アラブ連盟首脳会議」にも出席し、中東・アフリカの20余の諸国首脳会議で演説、サウジアラビアのムハンマド皇太子との会談も行なった後、広島に向かった。
ゼレンスキー大統領は、ソ連邦時代のウクライナ東部ドニプロペトロウシクでユダヤ家系の家に生まれ、45歳。キエフ国立経済大学卒で、前職は俳優、最も有名なコメディアンとして知られ、2019年の大統領選挙で73%の支持率で当選し、第6代大統領として就任した。
その後、期待された国内で蔓延する汚職撲滅が順調に進まず、国民の支持離反を招いたが、外交的には親欧米で中国との経済拡大などを勧めた。このことから、旧ソ連時代の守旧勢力との対立やプーチン政権との関係冷却が進んだ。しかし、2022年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻後の大統領としての国内の舵取りや対ロシア軍事反攻、そしてG7をはじめとする欧米諸国の支援を勝ち取り、反転攻勢の時機を伺うなど、国家を率いる指導者として評価されている・・・・・
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2023年5月22日