スウェーデンのNATO新規加盟を容認したハンガリーの思惑と、「ISIS」による銃撃テロ事件、 ドイツ首相による「ネオナチの台頭」の警告事案など
1. NATOへのスウェーデンの新規加盟を容認したハンガリーの思惑等
ハンガリーのオルバン首相は1月24日、米欧の軍事同盟、北大西洋条約機構(NATO)へのスウェーデンの新規加盟を容認する考えを表明し、併せて議会に速やかに承認手続きを終えるように求める考えも示唆した。現在休会中のハンガリー議会は、今月中旬以降に再開する予定になっており、議会で承認が順調に進むかどうかが、スウェーデンのNATO加盟実現に向けた最後の焦点になっている。
ロシアのプーチン大統領との親しい関係を堅持してきたオルバン首相が突然方針を転換した背景には、スウェーデンの加盟問題に拒否権を行使することがNATOや欧州連合(EU)との関係上、国益にならないとの判断があったとみられる。つまり、NATO加盟国でありながらロシアのプーチン政権との良好な関係を維持し、欧州・ロシア双方から国益を引き出そうという思惑は通じなくなったことは明らかである・・・・・
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2024年2月5日
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