エボラ出血熱 その後
一昨年より西アフリカを中心に猛威を振るったエボラ出血熱の近況について、レポートする。3月5日付けの世界保健機関(WHO)の情報によれば、エボラ出血熱感染者の大半を占めるギニア、リベリア、シエラレオネの累計患者数は23,983人、死亡者数は9,823人となった。(出典:世界保健機関 HP)
リベリアでは、エボラ出血熱への感染が確認された最後の患者が治療施設から退院し、国内で治療中の感染者はゼロとなり、今後も感染者が発生しなければ、流行の終息が宣言される。 ギニアとシエラレオネでは、公衆の中で発生するエボラ出血熱患者の死者数は未だに多く、早期の患者隔離と治療の必要性が、理解も受け容れも行動も行われないままの状態となっており、また、安全性を欠いた埋葬が現在も続いている。上記3か国における医療従事者の感染者数は839名で、このうち491名が亡くなっている(3か国以外の国でも、18名の感染と7名の死亡が報告されている)。入院患者の中での致死率は依然として高く、流行3か国でおよそ53%~64%となっている。世界保健機関(WHO)は5日、エボラ出血熱のワクチン「VSV-EBOV」の効果を・・・・・・・・・
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2015年3月9日