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インド・パキスタン両国の武力衝突が取り敢えず停戦、第2次トランプ米政権発足後の諸国総選挙の特徴的潮流、及びドイツのメルツ新政権を揺るがす極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」等

1. インド・パキスタン両国の武力衝突が取り敢えず停戦

4月22日にインドとパキスタンとの係争地カシミール地方のインド側支配地域パハルガムで起きた外国人観光客を含む26人が死亡、多数の重傷者が出たテロ事件は、数十年ぶりの最悪のものであり、インド政府は、直ちにこの事件の背後にパキスタン政府が関与しているとして、「インダス川水資源条約」の履行停止、国境検問所の閉鎖など、非軍事的手段による報復措置を先ず講じて、パキスタン側に強硬姿勢を示した。

他方、パキスタン側は、インドの主張を「根拠のないモノ」として武力による反撃も辞さないとの強硬な対応で臨む中で、インド側がカシミールの係争地で活動するテロ組織の拠点に武力攻撃を行使したことに端を発して、両軍による銃撃戦やミサイル・ドローン攻撃、空軍機同士の空中戦などが展開された。

ただ、パキスタン側が報復攻撃の成果を公表するなど、国民向けに勝利を誇示する動きが見られた中で、インド側は具体的な軍事的な成果を多く公表しないことが注目された。

いずれにしても、双方にとって武力報復の連鎖が何ももたらさないことは承知済みであり、あくまでも国威を維持することで矛を収める必要があることも承知済みのことである・・・・・

 

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2025年5月12日

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