イラン国内のデモの行方等、国内外における当面の治安情勢上の懸念事項
イラン革命防衛隊がウクライナ国際航空の旅客機を撃墜したことに抗議する市民らのデモが止まらない。米軍に殺害された革命防衛隊の司令官の追悼一色だった雰囲気が一転、デモの矛先は最高指導者ハメネイ師にも向かった。米国の制裁による経済不振への不満も強い。米国とイランは全面衝突の危機をひとまず回避したが、イラン情勢の不安定化が中東の混迷を深める懸念が浮上してきた。
また、ドイツの検察当局は15日、中国のためにスパイ活動をしていた容疑で3人を捜査していることを明らかにした。容疑者の中には元EU(欧州連合)大使も含まれているというが、中国の治安当局が行なうスパイ活動は、以前にも増して広域且つ深化が見て取れる。
他方、中国の湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる肺炎の患者が、日本国内でも確認された。武漢滞在中に発熱した後、解熱剤を飲んでいたことから検疫のチェックをすり抜け、日本に戻ってから感染を確認するまで9日間かかっていた。国境を越える感染症への対応に改めて課題が浮かび上がっている・・・・・
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2020年1月20日