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「JICAアフリカ・ホームタウン構想」撤回の波紋とその影響、中東リスク情勢を反映した今秋の国連総会討議、及びイランの核・弾道ミサイル開発問題-弾道ミサイル戦略兵器の再構築

1. 中東リスク情勢を反映した今秋の国連総会討議

9月22日から米ニューヨークの国連本部で開催されている国連総会は、世界を分断する中東のリスク情勢を独自に反映させる場となった。その中心となったのは、パレスチナ自治区ガザ地区での戦争、パレスチナ国家承認の問題、そしてそのための解決策と相対的安定への回帰をいかに実現するかという3つの課題である。また、これらと並行して、現在、国際的な注目がやや薄れているイラン核開発問題がエスカレートを続けており、湾岸地域の安全保障、エネルギー価格、そして不透明ながら欧州の安全保障にも複雑な脅威をもたらしていることも指摘された。国連総会では、以下が集中的に討議された。

イスラエルは、予測不能な不安定化要因を有し、かつエスカレーションの脅威を及ぼす国家として位置付けられた。カタール・ドーハでのイスラム組織ハマス指導部に対するイスラエルの攻撃は、カタールに敵対的なサウジアラビアのような国々にも衝撃を与えた。その結果、湾岸諸国は少なくともネタニヤフ政権が存続する限り、イスラエルとの関係を再評価せざるを得ないとしている・・・・・

 

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2025年9月29日

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