「監視、検閲」下での中国「ゼロコロナ」抗議デモが示すものは?等
1. 中国全土に拡大する「“ゼロコロナ”白紙デモ」が示したものとは
「習近平主席の退陣」までも叫びながら拡大した異例のデモに、中国当局は、神経をとがらせている。
特に、習主席が力を入れてきた「ゼロコロナ政策」は、3期目に入った習政権の大きな柱の一つであるだけに、当該デモに対して、当初、政権側は「断固たる処置を取らざるを得ない」という姿勢で臨んだ。つまり、今回のデモは、一つ間違えば、習政権の「大きなほころび」につながりかねない状況になると予測されたからである。
抗議活動のきっかけとなったのは、11月24日の新疆ウイグル自治区ウルムチの高層居住火災とされる。「この事故で犠牲者が出たのは“ゼロコロナ政策”の厳しい行動制限で救助が遅れたからだ」とする抗議の声が上がり、これが、上海に飛び火して、市民と警察官の衝突に発展した。そして、「表現の自由」を象徴する白い紙を掲げる抗議活動となって、北京・浙江省杭州・香港など中国各地に拡がり、その後、日本を含む海外華僑のデモにまで拡大している・・・・・
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2022年12月5日