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「パリ五輪」開催で懸念されるテロ事前動向と偽情報工作及び「TikTok」へのサイバー攻撃

1. パリ五輪開幕まで50日を切った中で、高まるテロ事件への懸念

7月26日に開幕するパリ五輪まで50日を切った。パリ市内の観光名所では仮設会場の準備が進んでいるが、最大の課題である安全対策では、治安部隊の大幅増員による警戒拡充体制を採るものの、テロの不安や偽情報による混乱の懸念は残ったままである。

このような中、フランス内務省は5月31日、ロシア南部チェチェン共和国出身の18歳の男を「テロを企てた疑い」で逮捕したと発表した。これまでの捜査で、男はイスラム過激主義に触発され、オリンピックのサッカーの会場となるフランス中部サンテティエンヌの競技場で、「訪れた観客や警察を襲撃し、自死する計画を企てていた」疑いがある。

フランス政府は、今年3月22日にロシアのモスクワ近郊のコンサートホールで発生した銃乱射テロ事件を受け、同月24日にフランスのテロ警戒レベルを最高に引き上げた。当該事案について、アタル首相は「この決定は“イスラム国(IS)”が犯行声明を発表したことと、我国に対する脅威の増大を受けたものである」と説明した。フランスのテロ警戒レベルは3段階あり、最高レベルは国内外でテロが発生した場合と、テロ発生の危険が迫っているとみなされた場合に発動される・・・・・

 

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2024年6月10日

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