「トランプ犯罪」の核心とＦＢＩに対する脅迫の実態及び、天然ガス田を巡るイスラエルとレバノンの関係等
８月８日、ＦＢＩ（連邦捜査局）が、米国フロリダ州パームビーチにあるトランプ前大統領の邸宅「マール・ア・ ラーゴ」に、事前通告なしの家宅捜索を行なった。捜査はトランプ氏が大統領退任時に不適切に機密文書を持ち出した疑惑に関連したもので、司法省はその数か月前からトランプ氏に対して召喚状の発送や協力要請を行なうなど、穏便な方法を取ろうとしたが、十分な協力が得られなかったため、家宅捜索に踏み切ったものである。
今年１１月に、その後の米国大統領選（２０２４年）に大きな影響を与える中間選挙を控える米国の政情は、国際情勢に大きな影響を与えることも含め、今次注目される「トランプ氏の犯罪」が米国内を更に二分化する可能性が高い。
１．トランプ邸に存在した機密性の高い「文書」とは
マール・ア・ラーゴで押収した文書には、米国の協力者からの機密情報も含まれていた。米国家安全保障会議（ＮＳＣ）のカービー戦略広報調整官は８月２９日、「同邸宅から押収された機密文書を持ち出す国家安全保障上のリスクを情報機関が評価することについて『適切な行動だ』と判断した」と、米国のマスコミに発表した。この意味するところは、「トランプ氏は重大な罪を犯した犯罪者だ」と同義とも言える・・・・・
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2022年9月5日