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G7広島サミット後のウクライナ戦争の見通し、及び大統領選挙後のトルコ・エルドアン長期政権の厳しい課題

「G7広島サミット」は、ウクライナのゼレンスキー大統領の突然の参加で世界中の注目を集め、今後のウクライナ戦争の次の段階が注視される。ウクライナ側の軍事・外交攻勢が更に強まったとしても、リスクは高止まりしたまま変わらないであろうし、ウクライナの反撃攻勢が成功した場合も、ロシア側がどのような 反応で対処するのかを予測することも、評価することも難しい。つまり、どのようなシナリオも排除すべきではないという難しさがあり、現時点では、和平・和解のシナリオは依然として見えない。

さらに、ゼレンスキー大統領は、6月1日からウクライナの隣国モルドバで開催された欧州連合(EU)の加盟国と非加盟国で構成される「欧州政治共同体」(EPC)の会合にも参加し、ウクライナのNATO加盟が実現するまでの間の安全保障をウクライナに提供するよう求めるなど外交的な攻勢を更に強めている。

他方、5月28日に行なわれたトルコの大統領選挙の決選投票では、現職のエルドアン大統領が僅かな  リードながら当選を果たしたが、20年間の現政権に対する国民の評価は、選挙結果が示すように国をほぼ二分する厳しいものであった・・・・・

 

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2023年6月5日

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