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数分で検出できるマラリア感染診断キット

マラリアは、ハマダラカ(蚊の一種)がマラリア原虫(寄生虫の一種)を媒介することにより感染し、病気を引き起こす感染症でエイズ、結核と並ぶ世界三大感染症である。症状としては、熱帯熱、三日熱、四日熱、卵熱の4種類があるとされており、感染後10日ほど経過してから症状が出る。サハラ以南のアフリカ、南米、東南アジアなどの熱帯や亜熱帯地域で年間2-3億人の患者が発生しており、60万人以上が死亡していると言われている。その90%がサハラ以南のアフリカで発生しており、犠牲者の多くは5歳以下の子供になっている。
これまでマラリア感染の診断は、様々な方法がとられてきたが、その検出感度と信頼度が足りておらず、前処理に時間や費用がかかり、早期検出に問題があった。この為、発熱などの自覚症状が出てから診断されてきた。しかし、今年に入り、米国・ライス大学の研究チームと日本の産業技術総合研究所が数秒、数分で感染を検出する技術を開発した。
まず、ライス大学の研究チームが開発したのが、レーザスキャナを使用し、皮膚を通して数秒で低レベルのマラリア感染を正確に検出することが・・・・・・・・・・

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2014年2月12日

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