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ロシア産原油を巡るインドの立ち位置とスリランカ情勢、及び最近の国際テロ事件

ロシアがウクライナ侵略を開始してから、4か月が過ぎた。米国をはじめ、侵略行為に反対する国々の物的圧力の効果は、「“首をかしげるような結果にしかなっていないのではないのか?”との印象を持ってしまう」という対ロシア専門筋の見方もある中、標記ロシア産原油を巡る関連動向について、中東エネルギー専門筋は、以下のように分析した。

Ⅰ. ロシア産原油を巡る関連動向
ロシアとウクライナは、共に世界の食糧市場で大きな役割を担っているため、世界に与える影響は非常に大きい。両国は、小麦、トウモロコシ、大麦といった主要穀物の純輸出国であり、世界有数の植物油であるヒマワリ油の圧倒的な輸出国でもある。インドは、国内の食糧供給をヒマワリ油の輸入に大きく依存している。また、主要な消費財、特にガソリンなど石油製品の価格は過去最高値まで高騰している。
インド経済は、より多様化し、より強固に見えるが、そう見なすのは過大評価でもある。インド経済のバランスは極めて脆弱であり、経済的困難が政治的困難に追い打ちをかけているのが現実である・・・・・

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2022年6月27日

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