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アフリカ南部モザンビークとサウジアラビアにおけるテロ事件の概要など

(主要点)
・三井物産などが進めるガス田開発地域モザンビーク北部の村で、イスラム主義者の武装集団による襲撃があり、50人以上が首を切断され殺害される。
・サウジアラビア西部の都市ジッダで第1次世界大戦の終結を記念する式典が開かれていた墓地で爆弾テロ事件発生。ギリシャ人ら4人負傷。

1.モザンビークの武装勢力が北部の村を襲撃し50人以上の首を切断
イスラム主義者の武装集団が6日夜、モザンビーク北部カボ・デルガード州のナンジャバ村を襲撃し、「アッラーフ・アクバル(神は偉大なり)」と唱えながら銃撃を繰り返して家々を放火して回った。同村では2人が頭部を切断されて殺され、女性数人が拉致されたという。さらに、別の武装集団が同州のムアティデ村を襲撃し、50人以上の頭部を切断して殺害した。逃げようとした住民らは捕らえられ、村内のサッカー場に連れて行かれ、6日夜から8日にかけ、同所で首を切断された。さらにそこでは、遺体を細かく切り刻まれるという残虐行為が起きた。
天然ガスが豊富なカボ・デルガード州では、2017年以降、武装勢力による残忍な襲撃が相次いでおり、これまでに2,000人近くが殺害され、約43万人が住む家を失っている。同州はイスラム教徒が多く、武装勢力は、過激派組織「イスラム国(IS)」と関連があるとされ、アフリカ南部におけるISの基盤になっているとされる・・・・・

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2020年11月16日

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