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イスラム教断食月(ラマダン)期に乗じたISなどによるテロ行為の拡大化に向けた動向

「イスラム国(IS)」、あるいはその思想に影響を受けた過激派組織らがラマダン期に乗じて自らの勢力を誇示する動きを見せ始めている。特にテロが活発化する「ラマダン(断食)」期を好機ととらえつつ、民衆が政権への不満を表わしやすいこの時期に、テロを起こす正当性を広く訴えようとする動きともいえる。また、近年このような事例が多くみられる中、今後もこのような発信に呼応し、地球規模での“自爆行為”がより多く発生する傾向にあることに注意を要する。
以前のレポートにも記載したが、IS指導者アブバクル・バグダディは4月29日、5年ぶりにビデオ上に姿を現わし、スリランカで4月21日に実施したテロ攻撃はシリアで戦死したISの同志を弔う報復だったと述べた。同人はこのビデオの中でIS幹部が多数死亡したことを認めたものの、リビアでの最近の戦功(4月9日にリビア中央部の砂漠地帯で地元政治家などを殺害・誘拐した事件)を称えたほか、ブルキナファソとマリの「兄弟たち」が自身に忠誠を誓ったことを受け入れたとも・・・・・

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2019年5月20日

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